【日時】2021年6月25日(金)09:30〜12:40
【会場】東京都立八王子桑志高等学校
【対象】デザイン分野の高校3年生65名(33名+32名の2クラス)
【担当講師】知財創造教育支援委員会委員 小屋迫 利恵
東京委員会委員 深澤 潔

■授業の概要
デザイン分野の生徒2クラスについて、それぞれ2コマずつ、合計4コマで、知的財
産全体の概要・商標(担当:小屋迫)、意匠・著作権(担当:深澤)について講義を
行いました。
知的財産全体の概要については、まず弁理士について紹介の後、知的財産権の種類と
それぞれのポイントをクイズを挟みながら動画を利用して紹介しました。商標につい
ては、制度概要とともに漫画「鬼滅の刃」に関連した図柄の商標の登録例・登録され
なかった例を対比して、どのようなものが商標登録されるかなどについて紹介しまし
た。
意匠については、意匠権で保護される意匠とはどのようなものか、といったことなど
を動画を利用して紹介しました。著作権については、高校生が創作した詩を題材とし
た電子紙芝居にて著作権や著作者人格権の侵害とはどういうものかを紹介した後、特
に複製や引用について補足説明しました。

■生徒の感想(一部)
・今回の知的財産特別授業で、ひとつの商品でもいくつもの権利が絡んでくることを
学びました。弁理士という職業についても理解を深めることができました。意匠とい
う言葉は聞いたことが無かったのですがデザイン分野としては知れて良かったと思い
ました。将来の仕事に役立つ授業でした。
・デザインにはたくさんのルールがあることを改めて知ることができました。ただ楽
しいからやるのではなく、それが他者の権利を阻害していないか、また自分の権利が
守られているか確認することを忘れずに行っていきたいです。デザインのお仕事は特
に意匠権や商標権など、覚えることが沢山あるのでまだデザインを学んでいる時に弁
理士の方々のお話を聞けてよかったです。
・複製権や公衆送信権等著作権に関する権利の再確認や、意匠権といった新たに知る
ような権利で著作権を学ぶことが出来た。産業面での意匠の権利、技術面での発明考
案の権利、ブランド面での商標の権利など、デザインされている以上存在して当たり
前だと思っているものには全て名前があり意味もそれぞれ違うと知れた。もっと様々
な権利深く理解してから将来、権利問題で慌てることなく仕事に就きたいと思った。

■担当講師の感想
視聴覚設備が整った教室での授業でした。ノーチャイムにもかかわらず開始時間まで
に全員がしっかり集合しました。参加した弁理士が2名のみだったので、電子紙芝居
では学校の先生にもセリフの一部をお願いしたところ快くお引き受けいただき、なぜ
か関西弁でお話いただきました。学校の先生にも参加いただけたことで知的財産によ
り興味を持ってもらえるようになったのではないかと思いました。




Related posts