【知財授業】東海大学付属市原望洋高等学校様 (2022/1/13)

【日時】2022年1月13日(木)13:20~14:10

【会場】東海大学付属市原望洋高校講堂

【対象】高校1年生 285名

【担当講師】千葉委員会委員 相田 悟(主担当)、知財創造教育支援委員会委員 金子 正彦(文責)

■授業の概要

第1学年生を対象に、午後の授業の一コマで知的財産特別授業を行いました。新型コロナ感染防止対策として、生徒たちはマスク着用の上、隣は空けて着席してもらいましたので、講堂の2階席まで使用されていました。

前半(30分)では、相田委員が知的財産とは何か?及び知的財産権にはどのようなものがあるか?についてのわかりやすい資料での説明の他に、二つのユニークな取り組みをしました。ひとつは、講師の個人情報(子供の数)が書かれたプリントを生徒に回覧・回収した後、講師の子供の数をクイズとして出題し、指でその数を回答してもらうというものです。プリントは手元にないのに講師の個人情報を知っているという体験を通じて、情報には形がなくて簡単にコピーできて他人にも利用されやすいとの知的財産の特徴に気付いてもらえました。もうひとつは、黒ひげ危機一発(商品はタカラトミーから発売)の実用新案から特許出願への進化について説明後に講師と学年主任の先生が対戦をしました。黒ひげが飛び出して決着がついたときは大歓声が起きて大いに盛り上がりました。

2人の講師が弁理士になったきっかけをそれぞれ話した後、後半(20分)では、金子委員が前もって生徒に配布されていた水平開きノートを手に取ってもらいながらノートに込められた登録商標と特許の紹介をしました。近年のパテントコンテストで受賞した高校生の意匠と特許を一件ずつ紹介して、インスタントラーメンの発明を例に発明をするためのヒントを述べました。切り餅特許事件を裁判例として紹介しました。特許を書くときは意味が明白になるようにことばに気をつけましょう、との教訓を伝えることができたと思います。

■担当講師の感想

廊下ですれ違う際に生徒たちは必ず「こんにちは」と挨拶してくれました。そのような礼儀正しい生徒たちですが、知財授業担当の先生から、生徒は大人し目で、生徒は落ち着いた反応かもしれない、と聞かされていました。そのため授業内容に工夫を凝らしました。その甲斐あってか、最後まで集中して聴講してもらえたように思います。


Related posts