【日時】2024年5月12日

【会場】江戸川区こども未来館

【対象】小学4年生〜6年生 14名

【担当講師】知財創造教育支援員会 委員 竹澤誠(報告者)、飯田匡章、呂勁毅
(オブザーバー)

■授業の概要

 飯田から、身近な意匠・高校生が考えた意匠などの紹介、他人が真似をできない仕
組み、弁理士が果たす役割などについてスライドを用いて説明を行った。登録意匠公
報について書誌事項から製品を当てるクイズをしながら説明した。

 続いて、竹澤からペーパータワーの工作に関して今回の工作の課題と構造物をつく
る時の基本的事項(トラフ構造・構造材の断面形状)および、工作はグループワーク
で行うことを説明した。さらに飯田からペーパータワーの工作に関する詳細なルール
を説明した。タワーの工作においては意匠にも気を配るように指導した。4人のグ
ループ2つとと3人のグループ2つの4グループとした。

■ご依頼者様のコメント 

 「日曜日の知財授業は先生方の的確なご指導で知財について子どもたちがしっかり
考えるとても意義深い回になりました。ペーパータワーは毎回子どもたちが熱気をは
らんで取り組むのでおもしろいです。「堅実派」のタワーと「イケイケ派」のタワー
との僅差の勝負になり、子どもたちはそのどちらからも意匠と発明のヒントを得てく
れたのではないでしょうか。」

  終了後のミーティングでは以下のような感想も述べておられました。

耐荷重をクリアーしたもののうち高さが高いもので順位を付けたが、意匠がテーマな
のでデザイン重視の評価でもよかったのではないか。

■担当講師の感想

 座学の授業では、生徒とコミュニケーションをとりながら進めましたが、多くの質
問があり、積極的に参加してもらえました。また、「意匠はモノの見た目なので真似
されやすい」ことを説明した際に、生徒さんからは、「悪い人がいて、意匠を盗み見
て先に出願したらどうなるのか」など鋭い質問もあり、講師側も驚かされました。

 工作では、3,4名ずつのグループに分け、各グループでペーパータワーを作成し
ました。「一番高く、かつ重りに耐えられるタワー」を優勝として競い合いました。
高いタワーにすると不安定になるので、どうすれば安定するのかを、トライ&エラー
を繰り返しながら、子供たちなりに一生懸命に考えてくれたので、学びも多かったの
ではないかと思います。(飯田)

意匠の説明に関する授業でも積極的に参加しいて、たくさんの質問があったのはうれ
しかった。ペーパーワークのグループワークでは、4グループともそのやり方に特徴
があり興味深かった。年長者一人が年少者3名をうまくリードしたグループ、それぞ
れが意見を出し合い工夫ししながら作業を進めたグループ、分担を決めそれぞれが自
分の分担に集中して作業したグループ、各人の主張が強くうまくまとまらなかったグ
ループ。(竹澤)




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