【日時】2022年7月10日(日)14:00~16:00
【会場】江戸川区子ども未来館
【対象】小学4~6年生 15名
【担当講師】知財教育支援委員会委員 小屋迫 利恵、伴 久仁彦
■授業の概要
今年度の江戸川区子ども未来館の発明工作授業の4回目であり、今回のテーマは「著作権」でした。前半に著作権に関する授業を行い、後半に発明工作を行いました。
(1)著作権に関する授業
主に以下の3つのテーマについて説明しました。
①著作権の基礎知識
著作権の基礎的な知識について、クイズを交えながら説明しました。
②インターネットと著作権の問題
事前に先方からYouTubeに関する著作権を取り上げてほしいとの依頼があり、インターネットにおける著作権に関する問題について、YouTube等に動画を投稿する場合の事例を中心に、クイズ形式で説明しました。
③タコ滑り台事件の説明
前回の「意匠」の授業で取り上げられた「タコ滑り台事件」が著作権に関する事件であるため、今回の授業で判決内容について説明しました。
(2)発明工作
子どもたちに自分のシンボルマークを作成してもらいました。
①まず、自分らしさを表すものを3つ見つけてもらいました。
②次に、見つけたものを色、形にすることにより、自分のシンボルマークを作成してもらいました。
③最後に、作成したシンボルマークについて1人ずつ発表してもらいました。
■ご依頼者様のコメント
ご依頼者様からは、「今後学校の授業で自分が書いたり描いたりする作品=著作物に新鮮な気持ちをもって接するのではないでしょうか。」とのコメントをいただきました。
また、受講生からは、アンケートにて「著作権はとても大切だと分かりました」「自分が著作者だってことを知って良かった」「自分のシンボルマークを作って楽しかった」などの感想が寄せられました。
■担当講師の感想
著作権は小学生にとって用語も内容も難しすぎるのではと懸念していましたが、一部理解が難しそうな部分はあったものの、予想以上に興味を持ち、理解してもらえたように思いました。特に、YouTube等の事例に関するクイズは、子どもたちにとって身近な話題だったこともあり、みんながとても積極的に参加していました。
自分のシンボルマーク作成については、最初少しアイディアを出しにくそうな子どももいましたが、途中からは特に指導の必要もなく、みんな自主的に取り組んで、最終的に全員作成することができました。作品だけでなく、自分で発表する子、講師に代わりに発表してもらう子、作品を非公開にする子など、発表についても各自の個性が出ていました。自分のシンボルマークのコンセプトをみんなの前できちんと言葉で説明できる子がいて、とても感心しました。