授業報告書

『創造的な表現をすることと知識を得ることに喜びを感じさせることが
教師にとって最高の技術です。』
〜 物理学者 アルベルト・アインシュタイン 〜

「教師にとって最高の技術」を毎回ご提供できるように
担当講師たちは日々研鑽を行っております。

小学生向け知財創造教育

申込者

東京都内小学校

場所

同校工作室

対象者

児童・保護者・教員

参加者

小学3〜5年生18人
保護者・教員が複数名

講師

弁理士2名

 第1部は電子紙芝居(レオ君第一章(自動音声))による講義、第2部はチームを作った上でのペーパータワーの発明工作を行いました。第1部の授業では、電子紙芝居を上映後に発明の説明と第2部への導入を行いました。

 第2部では、チーム対抗形式でペーパータワーの工作を行うことから、事前のチーム分けを検討しました。最高学年である5年生の人数は事前に判っていたものの、その他の学年別の人数は当日でないと判らない状況でした。当日受け取った参加者名簿を確認したところ、学年順に並んでいたので、五チーム作ることとして、名簿の上から順に一チームごと振り分けていき、授業開始前にそのチーム分けを黒板に予め書いておきました。最終的には、学年が分散されたよいチーム分けになったと考えます。

 第1部終了後、休憩なしで、ppt資料を使ったペーパータワー作成のルール説明、及びチームごとのチーム名の決定を行った後、早速工作を始めて貰いました。いわゆる「縦割り授業」が普段から行われている関係からか、児童同士も知り合いが多い様子で、チームごとに、設計図の作成から実際の工作が始まり、チームごとに個性的なタワーが出来上がっていきました。特にリーダーを決めることなく工作をして貰いましたが、各チーム協力して作業をしてくれました。

 各チームの進捗を見て、工作時間を15分程度延長し、「工期は残り○○分!」として各チームの完成を待ちました。各チームの完成後、カップラーメンを重りとした完成実験を行い、それぞれの高さに基づき、五チーム中、一位から三位を決めました。重りを乗せた際にタワーが倒れてしまったチームもあり残念でしたが、全体としては、工夫を凝らして楽しそうに工作をして貰えたと考えます。また、タワーの構成部材としても、添付写真のように色々なパターンのものができました。チーム対抗形式とした関係もあり、各チーム、熱の籠もった工作となったと考えます。最後に、オリジナルの特許証を配布し、特許権者としてチーム名、発明の名称としてタワー名、発明者として参加者それぞれの名前を記入して貰い、記念品の一部として持ち帰って頂きました。

 なお、完成したタワーは、一定期間、校内に展示して頂けることとなりました。ペーパータワーの工作の場合、工作後の作品の扱い(その場で取り壊す、リサイクル化する、展示して頂く等)については、学校によって工夫の余地があると考えます。

中学生向け知財創造教育

申込者

東京都内中学校

場所

同校ランチルーム

対象者

3年生3クラス・特別支援学級・教員数名

参加者

約100名

講師

弁理士2名

 依頼校では、各方面から講師を招待して3年生向けに様々な授業を開催しているとのことです。今回の知財授業については、発明工作ではなく、知的財産について解説をして頂き、義務教育を終える生徒達に主体的・創造的に取り組む姿勢や、表現を尊重する気持ちを身につけてもらいたいとの要望がありましたので、知的財産全般についてのスライドと、弁理士および弁理士の業務についてのスライドを作成し、カップヌードルの例や、小学生の発明品等の具体例を多く盛り込むように心がけました。

 また、途中、弁理士会の動画(知的財産ドラマ~社長、初めての特許~)を10分ほど紹介しましたが、これも大変好評でした。

高校生向け知財創造教育

申込者

栃木県内高校

場所

同校大講義室(対面講義)・コンピュータ室(オンライン・ライブ配信)

対象者

1年生全生徒および担当教員複数名

参加者

約340名

講師

弁理士2名

 コロナ対策で分散講義とするため、同校大講義室での対面講義に加え、オンライン会議ソフトを使用して同校コンピュータ室で受講する生徒に対面講義をリアルタイム配信するハイブリット講義でした。

 本講義では知的財産法の全般の理解を目的とした座学授業を行いました。1人目の弁理士は授業前半を担当し、新製品開発の流れと弁理士との関わり、特実意商+種苗法の実例、を説明しました。地元ネタとしては、栃木県優良デザイン商品指定のいちご包装容器の意匠、とちおとめ・スカイベリーにみる商標・種苗法の戦略の立て方、などを説明しました。

 2人目の弁理士は授業後半の著作権法を担当しました。同法の理解に必要な語句の定義を説明後、学校生活で直面する実例を説明しました。受講中は生徒もマスク着用のため表情から理解確認は困難でしたが、視線から真剣に受講しているようでした。また、授業後の質問が自社製品の技術を他社が先に特許にした場合の回避方法であったため、その点からも集中して受講して頂けたのではと思いました。

 担当教員からの感想(抜粋):他会場を意識して大変分かりやすくご説明いただき、生徒にもものづくりと知的財産権の重要性を理解させることができました。ありがとうございます。

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