【日時】令和5年7月13日(木)13:45〜15:35

【会場】栃木県立足利工業高等学校

【対象】栃木県立足利工業高等学校 産業デザイン科2学年1クラス35名+教員9
名(参加人数:44名)

【担当講師】知財創造教育支援委員会 岩崎 孝治、栃木委員会 山田 由美子

■授業の概要

 栃木県立足利工業高等学校産業デザイン科での知財特別授業は平成28年度から毎
年行なわれています。

 授業の前半(担当:山田)では、商品開発と知的財産権というテーマで講義を行な
いました。前月まで放映されていた弁理士が登場するドラマを参考にした飲料メー
カーでの商品開発を例に説明しました。

 後半(担当:岩崎)は、講師が持ち込んだ人形(日本人形とフィギュアがコラボし
た商品)の話から講義が始まりました。J-PlatPatでの検索を行う実習としては、
「恋人」を含む商標、ウサギを含む図形商標、ペットボトルや電動スクーターの意匠
の検索を行ないました。

■担当講師の感想

授業の前半では、生徒さんは、メーカーでの商品開発に、特許権、意匠権、商標権、
著作権が、どのように関わってくるかをイメージできたと思います。授業後に学校か
らお送り頂いた参加生徒さんのアンケート(ふりかえりと感想)では、「商標の保護
期間が更新可能であることが学べた」などの具体的なものがあり、知的財産に自分が
関わっていくことを真面目に考えている姿勢が感じ取れました。

授業の後半の講義では、講師の経験に基づく権利取得における工夫や高額訴訟の話に
生徒さんも関心を示していました。実習については、アンケートで、「検索が面白
かった」との感想や、「特許を調べたほうが早い」というような検索の利点に気が付
いたと思われる感想が見られました。

 産業デザイン科では外部講師の授業が積極的に行われ、実践力や起業家精神の育成
が図られているようです。知的財産特別授業も今後の生徒さんのキャリアで活用され
ることが期待できます。


Related posts