【日時】2023年6月11日(日)14:00〜16:00

【会場】江戸川区子ども未来館

【対象】小学4年生〜6年生13名

【担当講師】知財創造教育支援委員会 委員 金子彩子 赤羽崇(報告者)

■授業の概要

 赤羽より、5月の朝日小学生新聞に掲載された弁理士の職業紹介の記事を参照して
弁理士の紹介を行いました。記事中に、弁理士バッジやテレビドラマ「それってパク
リじゃないですか(それパク)」について言及があったため、弁理士バッジの実物を
見せる、「それパク」の話を交える、などを行い5分ほど話しました。「それパク」
を見ている児童は2名いました。

 続いて、金子先生より、オリジナルの資料を用いて、ユニークなお菓子の意匠(お
にぎり型ケーキ、ジュース缶型ケースに入ったケーキなど)や、スーパーやコンビニ
で見かける身近な食品の意匠などの紹介をした後に、意匠制度の説明を行いました。
途中、次回のテーマである商標についての話を挟んで頂きました。

 次に、意匠の授業でお菓子の意匠を紹介した流れを受けて工作「粘土を使ったお菓
子作り」を行いました。カラフルでよく伸びる樹脂粘土を使い、各自でユニークなお
菓子や食品のデザインを工夫して、粘土作りを楽しんでいました。最後に各自制作し
た粘土について説明してもらいました。

■ご依頼者様のコメント

カラー粘土を唯一の素材として、全員が同じスタートラインに立って食品の意匠を考
えた。作業のはじめの頃はアイディアを絞り出すのに苦労していたがそのうち作業に
熱中してきて最後には全員が完成形になり、「富士山の内部構造(マグマなど)が見
えるおむすび」や「顔のある地球型のケーキ」など印象的なデザインの食品ができ
た。

 女子はこまかな細工を施した「デザイナーズケーキ」にあたるものが多く、これは
これで購買欲をそそった。

 児童からは、色を混ぜていろいろな色の粘土を作れて楽しかった、クイズ(おにぎ
り型のお菓子の写真を見て、どんな食品かを当てるなど)が楽しかった、などの感想
がありました。

■担当講師の感想

 全体に活発な児童が多く、授業中もいろいろ発言してくれたため、シーンとなるよ
りやりやすかったと思いました。ユニークな意匠の紹介では、児童が知っている意匠
もちらほらあり、だんだんと活発な発言が出るようになっていました。工作では、性
別を問わず、それぞれに楽しく粘土作りをしていたように思います。作品だけでな
く、友達と話しながら作る子、一人で黙々と作り続ける子など、取り組み方も個性が
現れていました。工作中に、授業時間がもっと長いかと思ったけど工作時間があって
よかったという意見が児童からあり、現状の授業時間(30分程度)がよいと思いま
した。


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