【日時】2024年7月14日(日)14:00〜16:00

【会場】江戸川区子ども未来館

【対象】小学4-6年生16名

【担当講師】知財創造教育支援委員会 斉藤 進、佐藤 高信(報告者)、(オブザー
バー 根岸 裕一)(敬称略)

■授業の概要

4月から9月までの期間に計6回開催される江戸川区子ども未来館でのゼミ「知的財産
にツヨくなるーアイディアが未来をつくるー」の第4回として著作権の授業を行いま
した。

 前半の授業(約50分)では、最初に斉藤委員が作成した著作権をテーマにした資料
を基に、それに続いて佐藤委員がYou Tubeの著作権に関する〇×クイズを基に、著作
権の基本と具体例を説明しました。斉藤委員が紹介した著作権の期間の説明で、『蒸
気船ウィリー』(1928)のミッキーマウスをホラー・コメディ化する映画が企画されて
いることについてかなりの児童が知っており、著作権に対する関心の高さが伺えまし
た。佐藤委員が説明した〇×クイズは、斉藤委員が説明した著作権の復習となり、積
極的に手を挙げていただきほとんどの児童が理解していることを確認できました。

 後半の授業(約50分)は、工作の時間に当て、缶バッジを作製しました。課題は
「自分が考えるキャラクターが、著作物としての創作性を有する」ことを意識してい
ただきました。缶バッジの作成は初めての経験でしたが、事前に担当講師が作り方を
覚え、子どもたちに教えながら作成したので、どの子も楽しんでいました。作品完成
後の発表の時間(約10分)では、それぞれの作品について、(1)工夫点、(2)キャラク
ターとして心掛けたこと、(3)缶バッジになったときの感想の三項目について発表し
てもらいました。〜瓠垢藩兒罎縫ャラクターを書いて缶バッジを作成した子、¬
いながらもこつこつとキャラクターを作成した子、最初じっくり考えて一挙に完成
した子等それぞれの児童の性格や個性がうかがえ、どの子も自分が満足できるキャラ
クターを描いた缶バッジを作成できました。

■ご依頼者様のコメント

以下のコメントを授業翌日のメールにていただきました。

昨日は意義深くも楽しい講座をありがとうございました。参加者がつくった著作権缶
バッジのできばえが予想以上で参加者のこころにも自分の商標が深く刻まれたと思い
ます。今回は個人作業だったので各人が自分の創作活動に集中し、チーム作業と比べ
て作業量のかたよりがないようでした。また、「小学生でも著作権者になれる」とい
う説明を受けて参加者は自信をつけたようでした。

■受講した児童の感想より

* こん回のじゅぎょうを受け、知的ざい産のことをもっと知れました。自分でキャ
ラクター作るのが一番楽しかったです。ありがとうございました。

* 今回の著作権を学んで、世の中ではいろいろな決まりがあるんだなと改めて思い
ました。絵だけではなく、音楽やダンスのふりつけにも著作権があるとは知らなかっ
たのでおどろきました。海外でミッキーなどがホラーになっているとは知っていたけ
れど、こんなにも怖いとは知りませんでした。これから8月も多分来ると思うので、
そのときもいろいろな事を知っていきたいと思いました。

* てきとうにいろいろ組合わせたら、なんか成功してうれしかったしおどろきまし
た。

■担当講師の感想

(1) 生徒さん達にとって、思い出の素敵な缶バッジになったと思います。出来栄え
が非常に良かったと思います。あの中からアーティストが出るかもしれませんね。怪
我無く楽しい授業になったと思います(斉藤委員)。

(2) 小学生の皆さんが、活発に発言をしていたこと、正直、驚きました。今までの
雰囲気づくりのたまものかとも思います。缶バッジの絵も、それぞれに個性的で、創
造性に富んでいたかと思います。この国の将来も捨てたものではないなと感じた次第
です。私自身、大変勉強になりました(根岸委員)。

(3) インターネットの一時的な不具合で、斉藤委員が作成した資料を急遽16名分を
カラーコピーしていただいて配布し、その資料を用いて説明しました。児童の皆さん
は斉藤委員が示す資料と自分に配布された資料を交互に見ながら、熱心にメモを取っ
ていました。ハプニングではあったが、スライドで説明するのも良いが、配布した資
料にメモを取る児童の姿を見て、昔ながらのこのような説明も良いと思いました。白
黒コピーがほとんどと思われる中、カラーコピーをしていただいたことに感謝します
(佐藤委員)。


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