【日時】2024年7月24日(水)14:00〜16:00

【会場】中央区立教育センター

【対象】小学5年生14名

【担当講師】知財創造教育支援委員会 委員 根岸 宏子、上田 精一、赤羽 崇(報
告者)(オブザーバー:阿部 実佑季)(敬称略)

■授業の概要

 前半は、レオ君の電子紙芝居を見てもらった後、「発明・特許・身の周りにある発
明」についてのお話として、30分ほど、ペットボトルのシュリンクフィルムの話、
ハンドソープのポンプの話、カップヌードルの話をしました(スライド作成:根岸委
員、説明:根岸委員、赤羽)。

 休憩時間と部屋の移動時間を利用して、児童たちは発明協会により併催されていた
「本物・偽物展」を見学していました。

 後半は、最初に回転台の工作を行いました(スライド作成と説明:上田委員)。児
童たちの様子を見ながら、上田委員が適宜にヒントを出して、残りの講師とオブザー
バーの阿部委員とで各テーブルを回って児童たちにアドバイスをしました。最初はど
んな風に作ったらよいか困っている児童が多かったように思いましたが、ヒントを聞
いて、周りの子とやり取りしながら徐々に手が動き、バラエティーに富んだ工作がで
きていました。

 その後、2つ目の工作として、片手でもてるかな?を行いました(説明:赤羽)。
回転台よりも短い時間で作業を行いましたが、こちらの方が簡単に思いついたよう
で、すぐに完成させていました。

■ご依頼者様のコメント

 講師の皆様による楽しい実験と巧みなお話で、参加児童は集中を途切らすことなく
最後まで楽しみながら学習することができました。児童が、試行錯誤しながら熱心に
工作に取り組んでいる様子が印象的でした。

 児童からは、回転台が難しかった(上の部分を回すのが難しい、回る仕組みが難し
い、など)、工作で色々な物を組み合わせることで使いやすく便利な使い方ができる
ようになった、最初は不安だったけど自分でも作品ができてうれしかった、楽しかっ
た、特許の意味がわかった、などの感想がありました。

 大変充実した内容の授業をしていただき、ありがとうございました。

■担当講師の感想

 前半の授業中は、いろいろな発明についての話を熱心に聞いていて、こちらの質問
にも積極的に答えてくれる児童が多かったように思います。発明の原理などについて
も実際のものに近いものを含めてさまざまな答えをしていました。本物・偽物展も
キャラクターものなどの模倣品を見て興味を示し、識別ポイントを質問している子も
いました。

 工作では、回転台の仕組みやアイディアがまとまるまで苦労している児童が多かっ
たと思いますが、感想文を見ると苦労したなりにうれしさなどもあったようで、ほっ
としています。自分で考え出すことの喜びを優先させて、出来た人の作品の構造を見
せませんでしたが、振り返ると、他の児童のアイディアを見せて、より多くの児童に
発明を完成させる喜びを感じてもらえるようにしてもよかったように思います。

 片手でできるかなについては、回転台で苦労した分、多くの児童が素早く自分のア
イディアを形にしていて、子供たちの柔軟さを実感しました。

 授業直後は、工作を回転台だけにするという選択肢もあったかなと思いましたが、
それぞれ思い思いの作品を作って会話も弾み、帰宅時は皆さん楽しそうだったので、
良かったと思いました。




Related posts