【会場】ひたちなか市東石川小学校 1F図工室
【対象】37名
(小3:15名、小4:8名、小5:4名、小6:1名、中1:1名、他2名、指導員:6名)
9班に分かれて着席
【担当講師】知的創造教育支援委員会 佐々木 孝浩
茨城委員会 伊吹 欽也
知的創造教育支援委員会 佐藤 高信(オブザーバー)
■授業の概要
0.概容
茨城県ひたちなか市にて、ひたちなか少年少女発明クラブの皆さまを対象に、電子
紙芝居、クイズ(発明、特許に関する講義)、及び発明工作を行いました。
1.冒頭
はじめに、「弁理士」という職業について簡単に紹介しました。具体的には、弁理
士がアイディアや発明、また著作権等を守るお仕事をしていることを紹介しました。
2.前半(知財の講義)
次に、電子紙芝居『パン職人レオ君奮闘記(第2章(所要約18分))』を見てい
ただきました。次いで、電子紙芝居を題材にしたクイズを交えての講義を行いまし
た。講義では、アイディアを守るためには特許を取得する必要があることや、特許を
取得するためには、発明を文章にて表現する必要があること、また、特許権を広く取
得するためには、文章にどういった工夫を施せばよいかなどについて説明しました。
また、特許要件として、新規性及び進歩性を有する必要があることについても、勉強
していただきました。
さらに、自然をモチーフにした痛くない注射器の発明を一例として紹介しつつ、自
然の中に偉大な発明が生まれるヒントがあることを説明しました。
講義中、いくつかの質問があり、回答しました。
3.後半(工作授業)
短い休憩を挟んだ後、工作授業を行いました。題材は、「回転台」でした。形式
は、個々人での制作としました。
はじめに、全体向けに説明を行いました。具体的には、見本(透明のものと透明で
ないものの2種類)を提示して班ごとに回覧し、見たり触ったりしてもらいながら、
回転台とは何かや、今回の工作の目的は何かなどを説明しました。
次に、材料の確認を行った後、答えが一つでないことのみを伝えた他は特にヒント
等は与えずに、すぐに各自工作を開始しました。工作中、講師陣と指導員の皆さまと
で全体を回りながら、各人の進捗に応じて個別にアドバイスを行いました。
途中(開始から30分程度の時点)、進捗が比較的早い2名に、途中経過を発表し
てもらいました。発表の際は、何が困ったか(=課題は何か)、どう解決したか(=
発明のポイントは何か)について意識して話してもらうようにしました。
次に、比較的進んでない児童向けに、ヒントを提供しました。具体的には、回転す
る原理とビー玉の役割の説明、サンプル例の紹介、およびポイントとなる事項(ビー
玉を安定して回すにはどうしたらよいか、皿を安定するにはどうしたらよいか等)の
紹介を行いました。
開始から約1時間経過後に、作品の発表を行いました。自主的に発表してくれる児
童を募った結果、3名の児童が発表してくれました。それぞれ独自の工夫がなされた
ものでした。中には、他の児童との相違点を意識して制作したという作品もあり、ま
さに新規性・進歩性をどう出していくか、について実践的に体験する機会になったと
思います。
4.最後に
最後に参加者の皆さまと講師と協力し合って後片付けを行いました。
アンケート用紙に回答を記入いただき、用紙と引き換えにノベルティ(電子メモ
パット)を差し上げました。
最後に、元気に挨拶をして解散しました。
■ご依頼者様のコメント
依頼者様のクラブ様へのご所見として、グループ活動もさながら個人でも工作を行
う意欲のある児童さんが比較的多く所属されているとのことでした。この点、「回転
台」の工作授業は、個人での作業が中心であったこともあって、より活発に取り組め
たのではないか、との趣旨のコメントをいただきました。
■担当講師の感想
・子どもたちの発想の豊かさに感心するとともにとても嬉しく思いました。
・私たちが予想したより、かなり早く作品が完成しびっくりしました。
・具体的な完成品の例や設計図等の具体的な指針が無いのにも関わらず、各自それぞ
れ試行錯誤しながら工夫して完成に向かって工作していた点が非常に印象的でした。
・中心軸になる棒状のもの(例えば、ストロー等)や、ビー玉を収容する容器(例え
ば、アルミボウル)等について、備品(発注票)に加えてもいいかもしれません。
・前半の講義について、参加者の皆さまそれぞれ熱心に説明を聞いていました。また
積極的に質問をして下さいました。中には、特許性と侵害性との違いに関する本質を
突く鋭い質問が出るなど、大事な点をしっかり理解されていると感じました。特許や
弁理士について詳しく知りたいとか、将来発明したときに役立てたい、というコメン
トもあり、冥利に尽きる感じです(佐々木委員)。
・すんなりできたのかと思ったのですが、感想文には「むずかしかった」との意見も
ありました。ただ、同じ文章中に「面白かった」、「いっぱいなやんだけど、ちゃん
と思いつきました」、「さい初はできなかったけど、発明クラブの先生と、弁理士の
先生がおしえてくれてさいごには良い作品ができました。良い作品ができてよかった
です。」とあり、作品に工夫を感じられるものが多々あり、発明工作授業の趣旨に沿
う内容だったと思います(佐藤委員)。