【日 時】2025年1月16日(木)10:45〜11:30(45分)
【会 場】東海大学付属市原望洋高校内の松前記念講堂
【対 象】同校1年生約280名
【担当講師】千葉委員会委員 古城 真一
知財創造教育支援委員会委員 金子 正彦
■授業の概要
同校1年生約280名を対象に午前の1コマ(45分)で知財授業を行いました。
授業前半(25分)では、第1部講師の古城委員が「知的財産と弁理士の基礎知識」として第1章:「知的財産」って何?、第2章:知的財産(権)
にはどんなものがあるの?、第3章:弁理士ってどんな職業?、の授業を担当しました。
第1章では無形資産である知的財産は家などの有形資産とは異なる特徴があり、他の財産とは違う方法で守る必要があることを説明しました。第2
章では知的財産権には特許権、意匠権、商標権、著作権などがあることを事例に基づき紹介しました。どういう場合に著作権侵害となるのか?につ
いていくつかの事例で生徒に〇×を問うた場面では生徒たちはかなり的確に挙手していました。特許権の事例として講師が趣味としている居合抜き
の師匠の発明を取り上げ、発明品である危険性を除去した競技用剣を学年主任の先生に打ち込んでもらい、講師がもう1本の競技用剣で受け止める
パフォーマンスをしました。
第3章では弁理士の具体的な仕事内容や弁理士になるメリット、弁理士になる方法について解説しました。
授業後半(20分)では、第2部講師の金子委員が「知的財産権の具体例」として「第4章:水平開きノート」、「第5章:高校生の創作・発明
例」、「第6章:発明をするためのヒント」の授業を担当しました。第4章では事前に配布しておいた「水平開きノート」を手に取ってもらいなが
ら、ノートに込められた登録商標3件と特許発明について説明しました。第5章では近年のデザインパテントコンテスト及びパテントコンテストで
受賞した高校生の意匠(生卵分離兼用ゆで卵殻割り器)及び特許発明(錠剤撒き器)を紹介し、第6章では小学生が発明した「空き缶分別箱」を例
にして発明をするためのヒントを解説しました。
■ご依頼者様のコメント
授業内容は具体的な事例で説明していただいたことで、生徒にもわかりやすかったと思います、とのことでした。
■担当講師の感想
最近の生徒はおとなしいとのことでしたが、特許発明品を使用したパフォーマンスでは歓声が上がり大いに盛り上がりました。生徒達は皆熱心に聴
いていたように見受けられました。講師の話す内容を配布資料PDFとして事前に送付してあり、生徒各自が持つタブレット端末にダウンロードして
もらう仕組みでした。白黒印刷の紙媒体よりも見やすく、その場での理解にも後の復習にも役立つと感じました。