【日 時】2025年8月2日(土)09:30〜11:45
【会 場】ひたちなか市東石川小学校 1F図工室
【対 象】37名
(小3:15名、小4:4名、小5:2名、小6:1名、中1:1名、合計23名、他に、保護者4名、指導員13名)
【担当講師】知的創造教育支援委員会 委員 上田 精一
茨城委員会 委員 平川 明
オブザーバー:知的創造教育支援委員会 委員 佐藤 高信
■授業の概要
0.概容
茨城県ひたちなか市にて、ひたちなか少年少女発明クラブの皆さまを対象に、電子紙芝居、クイズ(発明、特許に関する講義)、及び発明工作を行いました。
1.準備作業
講師3名が8:30頃に会場に到着し、指導者の稲田様と、準備作業を行いました。材料、お土産、感想文用紙の配布準備、スクリーンとパソコンの接続確認等を行いました。30分前後で、準備完了しました。
2.授業前半(知財の講義)
まず、電子紙芝居『パン職人レオ君奮闘記(第2章(所要約18分))』を見ていただきました。次いで、電子紙芝居を題材にしたクイズを交えての講義を行いました。講義では、アイディアを守るためには特許を取得する必要があることや、特許を取得するためには、発明を文章にて表現する必要があること、また、特許権を広く取得するためには、文章にどういった工夫を施せばよいかなどについて説明しました。
さらに、電子紙芝居『パン職人レオ君奮闘記(第3章)』視聴への要望があったため、これに関連して、第2章での特許取得後、どのような問題が生じる可能性があるかを子供達に質問したころ、直ちに「量産化の問題」との回答があり、参加している子供たちのレベルが高いと感じました。
講義中、スライドが変わる度に、子供達から先回りした内容説明の発言が繰り返され、進行はとても楽で、むしろ、時間に追われて、最後は切り上げたような状況でした。
3.授業後半(工作授業)
題材は、「汚さずに流せるかな」でした。形式は、個々人での制作としました。
はじめに、全体向けに説明を行いました。また、工作授業で使用する材料(ペットボトル、紙コップ、ストロー、テープ)、持参してもらったハサミなどの確認などを行いました。さらに、当日、急遽、水道工事が入り、工作授業中の前半で水道が使えないことを説明しました。
その後、特にヒント等は与えずに、すぐに各自による工作を開始しました。工作中、講師陣と指導員の皆さまとで全体を回りながら、各人の進捗に応じて個別にアドバイスを行いました。
途中(開始から30分程度の時点)から、発明品が完成するごとに、子供達にどんどん発表していただきました。
他人の発明を見て、これをヒントに改良発明を行うことの大切さも理解してもらえるように、完成した発明品を具体例にして発表を進めました。
子供達および指導員様からも、来年も是非開催してほしい、との要望を受けました。
■担当講師の感想
参加した子供達が極めて積極的で、発明意欲も強く、かつ、知識欲も旺盛で、工作授業を提供する講師側もやりがいを感じた次第です。
発明工作「汚さずに流せるかな?」は好評でした。上田先生の最初の説明、工作中のアドバイス、完成後の発明品の発表の楽しさから、子どもたちの意欲が伝わってきました。この循環が次から次へと新しい発明を生んでいったと思います。
上田先生の「失敗だと思ってもそれを基に改良する」を実施したこどもさんがたくさんおり、感想文にもあらわれていました。
電子紙芝居を通して、「特許のことが良くわかった」との意見が多数ありました。
「お父さんが特許を取っていた」との子どもさんがおられました。このような機会に認識を新たにしていただきたいと、心強く思いました。




