【会 場】千葉市立瑞穂小学校 図画室
【対 象】小学校3~6年生 合計14名
【担当講師】知財創造教育支援委員会 委員 赤羽 崇
千葉委員会 委員 高橋 洋平
■授業の概要
以下の時間帯に分けて授業をしました。
前半・座学:15:40−16:00 電子紙芝居、「発明・特許」についてのお話
後半・工作:16:00−16:40 工作:「ペーパータワーを作ろう!」
(1)前半・座学
電子紙芝居ではレオ君の「はつめいってなあに?」を上映しました。その後、カップヌードルの透明カップ内の浮遊状態乾燥めんを見せながら、発明とは何かといった内容を説明しました。
(2)後半・工作
後半では発明工作「ペーパータワーを作ろう!」を行いました。まずは東京タワーやスカイツリー、五稜郭タワーなどの日本にある様々なタワーの写真とその高さを紹介し、タワーそのものの事例を説明しました。
その後、コピー用紙で作るタワーの高さを競うという課題を提示し、規定の重さ(トイレットペーパー1個分:約170g)をタワー頂上に載せても壊れない程度の強度が必要である旨の課題を提示したうえで、グループごとに作成を開始しました。グループは3~4名で1グループを作り、4グループでタワーの高さと強度を競い合いました。
タワー作成後、タワーの高さや強度を競い合った中で高さに違いはあまり出なかったものの、最も強度の強いタワーは500g以上の重たいものを載せても壊れないものが出来上がり、大いに盛り上がりました。
タワー作成後、ペーパータワーを構成する柱材となるペーパー筒の断面形状はどういったものがよいかを検討し、六角形のハニカム構造を説明した際、受講者から大きな驚きの声が上がったのが印象的でした。
■受講生のコメント
・六角形の断面形状が最も強いとは思わなかった。タワーを作ってみたら段ボール断面のような波折り形状がとても強いことが分かった。うすい紙で作ったタワーでペットボトルのおもり(160g)が乗るとは思わなかった。すごく楽しかった。
・タワーが途中で壊れて悔しかった。けど楽しかった。
・四角の断面でつくって壊れたけど楽しかった。
・今度は六角形断面でタワーを作ってみたい。
・特許は失敗を重ねて出来上がることを知った。
■担当講師の感想
60分という短い授業時間内で座学+発明工作という内容構成でしたが、受講生が元気よくかつ熱心に取り組んでいたことから、それぞれの生徒が発明工作を各々で工夫した点が素晴らしいと思いました。また、1つのヒントから様々な工夫が生まれているさまが発明の原点であり、授業を催した甲斐があったと感心しました。