【日時】2022年7月14日(木) 13:25 〜 14:10

【会場】栃木県立足利工業高等学校

【対象】産業デザイン科 2年生 計38名

【担当講師】知財創造教育支援委員会 岩崎孝治

栃木委員会 高原千鶴子(文責)

■授業の概要

足利工業高校は、2015年に創立120周年を迎えた工業高校で、―室造靴織ャリア教育、多資格取得への挑戦等の特色ある教育活動を行っている
学校でした。また、特許庁・意匠登録第1号の「雲井織」が所蔵されていました。

授業は、意匠・商標・著作権・肖像権・パブリシティ権等の概要、併せて、栃木県の企業が創作し、「とちぎデザイン大賞」を受賞した、意匠・商
標「スマイルストロー」「アトピー患者向け子どもパジャマ」「フロントガード」「足ぽかシート」等について説明しました。また、栃木県のいち
ご「とちおとめとスカイベリー」の異なった知財戦略についても紹介をしました。

 

■生徒のコメント (感想文の抜粋) 

 知的財産権について学ぶ貴重な機会を下さりありがとうございました。著作権について深く知ることができて産業デザイン科として、これから先
社会に出る人間として、とても大切な授業を受けることができました。また、商標には、名前やロゴだけではなく、ちょっとしたメロディーもある
と知り驚きました。権利や法については難しく、なかなかゆっくり理解ができるタイミングが無かったため、今回の授業にとても感謝しています。

■担当の先生のコメント

講師の先生のご説明がとてもわかりやすく、生徒、教員ともに知的財産権について理解を深めることができました。

生徒は情報や家庭科、社会でも学んでいたようですが、教科書だけではわかりづらかった、意匠の保護の成功例・失敗例などの比較、商標について
はクイズをしながら知ることができ、とても楽しかったと話しておりました。また、著作物に関しての公開や複製について、生徒が気をつけるべき
点がわかりました。また、本校は今年度文化祭のため、著作物に関しての公開や複製について生徒が気をつけるべき点がわかりました。

■講師の感想

産業デザイン科は、女生徒が3分の2を占めている科で、絵画を描いたり、デザインをしたり、卓上機織り機を使って反物を織ったりする授業で、
工業高校というより、美術学校の

様な明るい雰囲気の学校でした。講義中、眠ったり、私語をしたりする生徒さんは見当たらず、皆、興味を持って講師の話に耳を傾けてくれたので
講師冥利に尽きました。

■意匠登録第1号「雲井織」

「雲井織(くもいおり)」は、栃木県足利市家富町(現)の機屋・須永由兵衛(すながよしべえ)氏が案出した「織物の縞」に関する意匠で、明治
22年に意匠登録第1号になった、綿縮織物の一種で、青色と茶色の縦縞が交互に入り、絣(かすり)染めされた縦縞の途中に小星紋(小さい玉状
のループ紋様)が入っていることを特徴としています。さらっとした手触りで吸湿性のある布地に仕上げられています。



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