【日時】2023年1月26日(木) 13:30〜15:30

【会場】横浜市立もえぎ野中学校

【対象】中学1年生 20名×50分授業を2回

【担当講師】知財創造教育支援委員会 岩崎 孝治、原田 潤子(文責)

■授業の概要

横浜市立もえぎ野中学校では、毎年、いろいろな職業の方(建築家、着物の着付けの先生、保育士等)に来てもらい、職業講話をしているようで
す。今回は、中学1年生で「弁理士」を選択した生徒さんに授業を行いました。20名ずつの別の対象生徒に、同じ授業を2回に分けて行いました。

学校側からは、「弁理士になった経緯」、「弁理士になるための方法」、「弁理士のやりがい」、その他、職業選択に当たってのモチベーションを
上げられるような話を盛り込んでほしいとのご希望でした。その後送って下さった、生徒さん達からの事前質問(「弁理士になるためにはどのくら
い勉強すればよいか」、「知的財産とは」、「弁理士の仕事内容」等)も参考にしながら、下記のような内容で授業を行いました。

   1.「弁理士」ってどんな仕事?

2−1.「知的財産権」て何?

    −2.(身近な著作・特許・実用新案・意匠・商標権)

3.「弁理士」になるには?必要なチカラは?

4.ある「弁理士」の物語 

「知的財産権」の説明では、アニメーションキャラクターが着物を着た立体作品を実際に見てもらって、身近な著作権を紹介したり、透明容器に
入ったカップヌードルを見せて、知的財産権を含み得る特徴を見つけてもらったりしました。

ある「弁理士」の物語では、我々それぞれの小中学生からの経験・考え方、なぜ弁理士になったのか、特許庁に勤めて(岩崎先生)/弁理士になっ
てよかったこと・大変だったこと、自分を振り返り生徒さん達へのメッセージ、などをお話しました。

 最後に、おみやげとして、「閃きの番人」「水平ノート」「デルガード」「動物クリップペン」を渡して、非常に喜んでもらえました。

■参加者の感想(一部抜粋しての紹介)

「職業講話はとても貴重な経験となりました。弁理士という仕事のこと、仕事に就くということ、自分の視野がまだまだ狭く、経験も足りていない
ということを知ることができました。」「複雑な仕事内容や大変さについて、弁理士になるまでのルートや段階もスライドを使っていただいたの
で、とても分かりやすかったです。」「なることの難しさや弁理士の取り扱う権利の説明のことだけでなく、人生のアドバイスもしていただき、弁
理士講話を選択してよかったと思いました。」「自由な働き方ができたり、子育てとの両立ができたりしていいなと思った。」「カップラーメンの
中身を見たり、アニメキャラのフィギュアを使ったり、例が身近なのでとても分かりやすかったです。」「最初は、やりがいや楽しさに興味があっ
たけれど、話を聞くうちに、責任や大変な一面を知り、もっと深く弁理士について知りたいと思った。」「心に残ったことは、他企業の技術を探れ
る楽しさがあることです。僕は、物の設計や機能・仕組みを探るのが大好きなので、弁理士はすごく楽しくできそうな職業なんだなと思いまし
た。」「先生方のように、ピンチを苦だと思わないように意識したいです。」「新しく生まれたものを一番最初に知ることができる、というのがい
いなぁと思いました。もっと詳しく弁理士について調べてみようと思います。」「弁理士と弁護士は似ている職業だと思いましたが、違いについて
も知ることができました。」

■ご依頼者様のコメント

「・・・生徒は日頃とは違った学びの機会に目を輝かせ、それぞれに新しい発見があったようでした。また、自分の将来に対する意識が一層高ま
り、働くことへの理解を深めた様子がうかがえました。このような有意義な時間を提供していただきましたことに、心より感謝申し上げます。今後
も本校の教育活動に、ご理解・ご協力のほどをよろしくお願いいたします。」

■担当講師の感想

職業講話でいらっしゃっていた他の講師の方々の職業は、子どもたちがよく知っていそうなわかりやすい職業だったので、弁理士という職業につい
て、まず理解して興味を持ってもらえるように工夫しました。その上で、一言で弁理士と言ってもいろいろな働き方があることも伝えました。最後
の質疑応答の時間には、いくつか質問が出ましたが、その一つに「弁理士と弁護士はどう違うのですか?」という質問がありました。岩崎先生が、
「過去のトラブルを法律で解決するのが弁護士、法律で未来を切り開くのが弁理士」と回答し、弁理士の良いところに着目しながら違いを伝えられ
たかと思います。中学校1年生の子ども達は、よく耳を傾け、熱心に聞いてくれて、授業後にいただいた感想でも、非常に興味を示してくれていた
様子で嬉しく思いました。

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